確定拠出年金とは?
確定拠出年金(Defined Contribution Plan)は、企業型と個人型があり、企業型DCは日本版401kともいわれています。個人型DCの愛称はiDeCo(イデコ)です。
確定拠出年金は、拠出された掛金とその運用収益との合計額をもとに、将来の給付額が決定する年金制度です。掛金を事業主が拠出する企業型年金と、加入者自身が拠出する個人型年金(iDeCo)があります。出典元)厚生労働省
個人型DC(iDeCo)に関しては公式サイトの説明がわかりやすいかと思います
イデコ公式サイト
企業型DCの特徴
企業型DCは、事業主(会社)が掛金の拠出を行い、加入者(社員)が運用商品を選択し運用していきます。60歳以降、年金または一時金で運用してきた資産を受取ることができます。
途中で転職した場合でも、今まで運用してきた資産は転職先の企業型DCに持っていくことができるポータビリティ制度があります。ただし、勤続3年未満だと全額会社に返還されることもあるので注意。
もし転職先の会社で企業型DCをやっていなかったり、退職して個人事業主になったり無職になった場合は、個人型DC(iDeCo)に資産を移すことができます。
企業型DC加入のメリット
- 税制優遇がある
- 手数料は会社が負担してくれる
税制優遇がある
私は事業主掛金に追加して自分でも掛金を拠出する(加入者掛金といいます)マッチング拠出制度を利用していますが、加入者掛金は全額所得控除になります。そして運用時の運用益も非課税。給付時に年金で受取る場合は公的年金控除があり一時金で受取る場合は退職所得控除があります。
手数料は会社が負担してくれる
運営管理機関に毎年払う手数料や資産管理手数料は会社が全額負担してくれます!個人型DCではこういった手数料は自分で払う必要があります。
企業型DC加入のデメリット
- 運営管理機関が選べない
- 拠出額が事業主に決められている
運用管理機関は、運用商品に係る各種情報提供や加入者等に関する情報の記録、運用のとりまとめ、給付の裁定などを行います。
運営管理機関が選べない
運営管理機関が扱う商品は、預金や保険などの元本確保型商品から国内外の株式や債券などの投資信託商品まで様々あります。楽天証券やSBI証券などのネット証券が扱う商品には信託報酬のとても低い魅力的なインデックス投資信託もあるので、ネット証券を運営管理機関に選びたくとも、企業型DCの加入者は会社が決めた運営管理機関が提供する商品から選ばなければいけないのです。
ちなみに、私の会社の運営管理機関は保険会社の東京海上日動なので、元本確保型商品は保険商品(利率保証型)となっています。投資信託商品は信託報酬安めのインデックスファンドもありますが、ネット証券の扱う商品に比べたらまだまだ高いな、というレベルです。
拠出額が事業主に決められている
DCの税制優遇最高!たくさん掛金を拠出してじゃんじゃん運用するぞ!と思っても、企業型DCは会社の退職金の一部という位置付けなので掛金をいくらにするか決定権は会社にあるのです。
拠出額の上限は法令で決められています。企業型DCでは月額55,000円が上限となります。※その会社が他に企業年金に加入していたり個人型DCと並行加入を可能としている場合はさらに低くなります。
はるママの企業型DCの運用状況
2020年9月時点先進国株式インデックス投資信託に全力投球しています。「東京海上セレクション・外国株式インデックス」という商品で信託報酬は0.22%です。
入社したての頃はあまり考えずにアクティブファンドの国内株式・国内債券・海外株式・海外債券を25%ずつ購入していました。リーマンショックの頃に元本割れしだしたので、ギョっとして買付商品の半分くらいを元本確保型の保険商品に替えてしまいました。
その後インデックス投資信託について知り、勉強し、買付商品をインデックスファンドから選ぶようになりました。加入してから約15年ですが利益は充分に出ています。
ちなみに今まで買付してきたアクティブファンドの商品はほとんどインデックスファンドの商品に預け替えしています。
現在保有している日本債券投資信託「東京海上セレクション・物価連動国債」が実はアクティブファンドの商品で信託報酬0.275%だから預け替えしちゃいたいんだけど、評価額がマイナスから抜けないのでなかなか踏ん切りがつかない状況です。
まとめ
企業型確定拠出年金ってよくわかんないから全部元本保証の商品でいいや!って人たくさんいますけど、実はものすごくお得な制度なんです。
社会人になりたての新入社員にとっては60歳まで下せないし他人事のように感じてしまうかもしれないけど、最初に自分にあった資産配分で商品を選んで、年に1度くらい資産状況を確認して、適度に資産配分を替えていけば良いんですよ。